1、はじめに:年齢で転職を諦めるのは、まだ早い!
「もういい歳だし、転職なんて無理かな…」
「若い頃と違って、なかなか書類も通らないんじゃ…」
転職を考えたとき、ふと頭をよぎる「年齢」の壁。
確かに、年齢が転職活動に全く影響しないと言えば嘘になります。でも、年齢を理由に最初から諦めてしまうのは、本当にもったいない! 僕はそう強く思っています。
こんにちは!
circus株式会社で「転職AGENT Navi」のマーケティングや新規事業開発を担当している國本康秀(@circus_oyasu)です。ブライダル業界の営業、リクルート、スタートアップで新規事業開発と、僕自身も紆余曲折のキャリアを歩んできました。 だからこそ、年齢に関わらず新しい一歩を踏み出すことの価値も、その難しさも、身をもって知っています。
この記事では、転職が厳しくなると言われる年齢のリアルな話から、その壁を乗り越えて成功を掴むための具体的な対策やポイントまで、僕自身の経験や転職市場の現実を踏まえて、できる限り分かりやすくお伝えします。
この記事を読み終える頃には、「年齢も武器になるかも?」そんな風に少しでも前向きな気持ちになっていただけたら嬉しいです🥺✨
2、「転職、だんだん厳しくなる?」年齢のリアルな話

30代前半から企業の見方が変わる?その理由とは
正直なところ、転職市場において「年齢」というフィルターが存在するのは事実です。
特に30代に突入すると、20代の頃とは少し風向きが変わってくる、と感じる方が多いかもしれません。企業側が求める人物像と、応募者の年齢や経験との間で、期待値のズレが生じやすくなるのが一因です。
具体的には、こんな理由が考えられます。
1、若手層との「ポテンシャル」競争
企業が新卒や20代前半の若手に期待するのは、吸収力や将来の伸びしろ、いわゆる「ポテンシャル」です。
彼らは新しい知識やスキルを柔軟に習得しやすく、組織のカルチャーにも染まりやすいというメリットがあります。
30代になると、この「ポテンシャル採用」の枠は徐々に減り、より「即戦力性」を求められるようになります。
2、キャリアの「専門性」と「マネジメント能力」への期待
30代は、これまでに培ってきた経験やスキルを土台に、専門性を深めたり、マネジメントへのステップアップを期待されたりする時期。
転職市場でも、「あなたは何ができますか?」「どんな成果を出してきましたか?」という具体的な実績や専門スキルがシビアに問われます。
漠然としたキャリアプランでは、企業側の期待に応えるのが難しくなってくるんです。
3、「年収」と「採用コスト」のバランス
年齢を重ねるにつれて、年収への期待値が上がるのは自然なこと。
企業側も、年齢や経験に見合った報酬を提示する必要があるため、採用コストという観点から慎重になるケースも出てきます。
特に、明確な強みや実績が見えにくい場合、「この年収を払ってまで採用する価値があるか?」という判断になりやすいのです。
こうした背景から、30代からの転職活動は、20代の頃とは少し異なる戦略的なアプローチが求められる、と覚えておいてくださいね。
都市伝説?「35歳転職限界説」のホントのところ
転職業界でまことしやかに囁かれる「35歳転職限界説」。
これ、僕も業界にいる人間として、ある程度「うーん、確かに…」と感じてしまう部分があります(ちなみに僕自身は今年37歳、とっくに限界説を超えちゃってますがw )。
じゃあ、35歳を過ぎると、誰でも転職が難しくなるのか?というと、決してそんなことはありません。
「35歳転職限界説」が当てはまりやすいのは、「特に際立った強みや専門性がない、どこにでもいる平均的なビジネスパーソン」です。
企業側の本音としては、「同じ平均的な能力なら、若い方が伸びしろもあるし、給与も抑えられる」となりがち。
もしご自身のスキルや経験が平均以下だと感じているなら、不人気な業界や職種以外での転職はかなり厳しいと覚悟した方がいいかもしれません。
でも、安心してください。
35歳を超えても、豊富な経験や専門スキル、確かな実績を武器に、むしろステップアップ転職を成功させている方は本当にたくさんいます! そういう方々は、年齢を重ねたからこその「深み」や「人間力」も評価されることが多いんです。
ただ、そんな優秀な35歳以上の方でも、転職活動でいくつか注意しておきたいポイントがあります。
転職活動の期間が長引く可能性
企業側も「この年齢の人を採用するなら、絶対に失敗したくない」という思いが強くなります。そのため、求めるスキルや経験、カルチャーフィットなどをより慎重に見極める傾向が。
結果として、双方のニーズが完全に合致する「運命の求人」に出会うまでに時間がかかることがあります。
年収交渉のシビアさ
年齢とともに年収の期待値が上がるのは当然ですが、企業側もそれに見合うだけの「価値」をシビアに求めます。
交渉の難易度が上がることも覚悟しておきましょう。
キャリアプランの明確化と具体性
「これまでの経験を、入社後どう活かし、どんな貢献ができるのか」「5年後、10年後、この会社でどんなキャリアを築きたいのか」を、より具体的に、説得力を持って語る必要があります。
「なんとなく良さそうだから」では通用しません。
未経験の挑戦、年齢とともにハードルが上がるのはなぜ?
新しい分野にチャレンジしたい!という気持ちは、何歳になっても素晴らしいですよね。
ただ、正直なところ、未経験の職種への転職は、年齢を重ねるほど難易度が上がるのが現実です。特に30代以降になると、企業が求めるスキルや経験とのギャップが大きくなり、採用のハードルはグッと高まります。
なぜ未経験での転職が年齢とともに難しくなるのか、主な理由を見ていきましょう。
1、即戦力としてのスキル不足(これは当然!)
当たり前ですが、未経験の職種では、業務に必要な専門知識やスキルが不足しています。
企業は中途採用者に「即戦力」を期待することが多いため、教育コストや育成期間を考えると、どうしても経験者採用が優先されがちです。
2、「本当に覚える気ある?」学習意欲への懸念
未経験者を採用する場合、企業が特に重視するのが「新しいことを積極的に学ぶ意欲」と「成長スピード」です。
一般的に、若手層の方が柔軟性があり、新しい環境や知識への適応が早いと見なされる傾向があります。
30代以降になると、「今から新しいことを覚えるのは大変なのでは?」「本当に本気で取り組んでくれるのだろうか?」と、学習意欲や成長ポテンシャルに疑問符が付くことも。
3、「この先どうしたいの?」キャリアプランへの懸念
未経験職種への転職は、これまでのキャリアを一度リセットし、新しい道を歩むことを意味します。
企業側としては、「なぜこのタイミングで未経験の分野に?」「今後のキャリアプランは明確なのか?」「長期的に当社で活躍してくれるイメージが湧くか?」といった点を慎重に判断します。
軸がブレているように見えたり、将来の展望が曖昧だったりすると、採用には繋がりにくいでしょう。
4「生活、大丈夫?」プライベートな制約への配慮(企業側も気にします)
20代の頃と比べると、30代以降は家庭を持ったり、住宅ローンがあったりと、生活面での責任が増える方が多いですよね。未経験職種への転職は、一時的に年収がダウンするケースも少なくありません。
企業側も「提示する給与で生活していけるのか?」「プライベートな事情で、仕事へのコミットメントが難しくならないか?」といった、個人ではコントロールしづらい制約面を気にすることがあります。
これらの理由から、もし企業が「未経験者を採用しよう」と考えたとき、選択肢として若い人材と30代以降の人材がいた場合、特別な強みがない限り、あえて30代以降の人材を選ぶ積極的な理由を見つけるのは難しい、というのが現実なんです。
でも、絶望する必要はありません!年齢を重ねてからの未経験転職でも、成功の道はあります。

年齢を重ねてからの未経験転職は、確かに簡単ではありません。でも、しっかり準備して、熱意と戦略を持って臨めば、道は必ず開けます!
3. 年齢なんて関係ない!30代・40代の輝かしい転職成功ストーリー

「言うは易し、行うは難し…」ですよね。
ここでは、実際に年齢の壁を乗り越えて転職を成功させた方々の、勇気がもらえるエピソードをいくつかご紹介します。彼らがどんな風に壁を突破したのか、具体的なヒントが見つかるかもしれません。
30代Aさん:営業からエンジニアへ!「好き」を仕事にした逆転劇
元々営業職だったAさん(30代男性)。
高いコミュニケーション能力で成績も上げていましたが、心のどこかで「もっと創り出す側になりたい」という想いを抱えていました。
そこで一念発起し、プログラミングの独学を開始。空き時間を見つけてはコードを書き、実際にいくつかの簡単なWebアプリケーションを開発して公開するまでになりました。ユーザーからのフィードバックも数件ながら集めることができたそうです。
転職活動では、単に「プログラミングできます!」とアピールするのではなく、「営業で培った顧客のニーズを汲み取る力や提案力を、開発の現場でこう活かせます」と、これまでの経験と新しいスキルを結びつけて説明しました。
企業側も、「技術力はまだ発展途上かもしれないが、顧客視点を持ったエンジニアは貴重だ。特に文系出身のクライアントと理系出身のエンジニアの間で、通訳のような役割を果たせる人材はなかなかいない」と、Aさんのユニークな価値を評価。未経験からのエンジニア転職を無事成功させました。
Aさんの「好き」を追求する情熱と、それを具体的な行動と実績に繋げた点が大きかったですね。
30代Bさん:事務からデザイナーへ!学び続ける姿勢が道を開いた
長年事務職としてキャリアを積んできたBさん(30代女性)。
安定した毎日でしたが、クリエイティブな仕事への憧れを捨てきれず、デザインスクールに通い始めました。
仕事と両立しながら課題に取り組み、着実にスキルを習得。転職活動では、スクールの課題作品や自主制作の作品をまとめたポートフォリオを丁寧に作り込み、自身のデザインセンスと成長意欲をアピールしました。
面接では、「なぜこの年齢でデザイナーを目指すのか」「これまでの事務経験で得た、きめ細やかな対応力やタスク管理能力を、デザイナーとしてどう活かせるか」といった点を、自分の言葉で熱心に語ったそうです。
その地道な学習努力と、新しいことに挑戦する前向きな姿勢、そして何より「デザインが好き」という純粋な気持ちが企業に伝わり、見事デザイナーとしてのキャリアチェンジを果たしました。
Bさんのように、年齢に関わらず学び続ける姿勢は、本当に素晴らしい武器になります。
40代Cさん:管理職からフリーランスへ!経験を武器に自由な働き方を実現
長年企業で管理職として部下を率い、大きなプロジェクトも成功させてきたCさん(40代男性)。組織の中で培ったマネジメントスキルやリーダーシップ、そして豊富な人脈は、まさにCさんの財産でした。
しかし、「もっと自分の裁量で、直接的に課題解決に貢献したい」という想いが強くなり、フリーランスとしての独立を決意。
独立後は、これまでの経験をフルに活かし、スタートアップ企業の新規事業立ち上げ支援や、中堅企業の組織改革コンサルティングなどを手がけています。企業に所属していた頃とは異なる自由さと責任感の中で、即戦力としてバリバリ活躍されています。
Cさんのように、これまでの会社員生活で培った「ポータブルスキル(持ち運び可能なスキル)」を明確に認識し、それを新しい働き方に転換するのも、40代以降の魅力的なキャリアの一つですね。
40代Dさん:エンジニアから経営企画へ!現場目線が最強の武器に
長年技術の最前線で活躍してきたDさん(40代女性)。
エンジニアとして大規模システムの開発やプロジェクトマネジメントに携わってきました。
技術への探究心は尽きませんでしたが、次第に「もっと事業全体を見て、戦略的な意思決定に関わりたい」という想いが芽生えてきたそうです。
そこでDさんが目指したのは、経営企画のポジション。転職活動では、「エンジニアとしての深い技術理解とプロジェクト推進経験を、経営戦略の立案や事業分析にこう活かせます」と、現場経験に裏打ちされた具体的な提案をアピールしました。
企業側も、「技術的なバックグラウンドを持ち、現場のリアルを理解した上で戦略を語れる人材は極めて貴重」とDさんの価値を高く評価。エンジニアから経営企画という、一見大きなキャリアチェンジを見事成功させました。
Dさんのように、一つの専門性を深く掘り下げた経験は、別の分野でも必ず活きるという好例ですね。
これらの成功事例はほんの一例です。大切なのは、年齢を言い訳にせず、自分の強みを見極め、それをどう活かせるかを考え、行動に移すこと。
そうすれば、何歳からでも新しい道は開けます!
4、転職成功者に共通する「5つの武器」とは?
年齢に関わらず、転職を成功させて理想のキャリアを掴んでいる人たちには、いくつかの共通点があるように感じます。僕がこれまで見てきた中で特に重要だと感じる「5つの武器」をご紹介します。
明確な「キャリアの軸」を持っている
「なんとなく今の会社が嫌だから…」ではなく、「自分は将来どうなりたいのか」「今回の転職で何を実現したいのか」という具体的な目標と、そこに至るまでの道筋(キャリアプラン)を自分の言葉で語れる人は強いです。
軸が定まっていると、求人選びも迷いがなくなるし、面接でのアピールも一貫性が出ます。
「学び続ける」姿勢を止めない
変化の激しい時代、どんな業界・職種でも新しい知識やスキルをキャッチアップし続けることは不可欠。
特に、年齢を重ねてからでも「新しいことを学ぶのは楽しい!」と好奇心を持ち続け、積極的に自己投資できる人は、市場価値も高まりやすいです。
スクールに通う、オンライン講座を受ける、資格を取る、副業に挑戦するなど、形は色々あります。
相手目線で「対話」ができる
自分の言いたいことだけを一方的に話すのではなく、相手(面接官や職場の仲間)が何を知りたがっているのか、どんな言葉なら伝わるのかを考え、円滑なコミュニケーションを取れる能力は、どんな仕事でも必須です。
相手の言葉を丁寧に聞き、共感し、その上で自分の考えを分かりやすく伝えられる人は、信頼されます。
「なぜ?」を繰り返し、課題を「自分ごと」として解決できる
仕事で困難な壁にぶつかったとき、他責にしたり諦めたりするのではなく、「どうすればこの問題を解決できるだろう?」と冷静に考え、粘り強く解決策を見つけ出そうとする力。
この問題解決能力は、企業が中途採用者に特に期待するスキルの一つです。
自分の「トリセツ」を魅力的に語れる
自分の強み、弱み、経験、価値観などを客観的に理解し(自己分析)、それを相手に魅力的に、かつ分かりやすく伝えられる「自己PR力」も非常に重要。
「自分を採用すると、こんな良いことがありますよ!」というメリットを具体的に提示できる人は、選考でも有利に進めやすいですね。
これらの「武器」は、一朝一夕に手に入るものではありません。でも、日々の仕事や生活の中で意識して磨いていくことで、あなたの転職活動を力強く後押ししてくれるはずです!
5、【年齢別】後悔しない!転職成功へのロードマップ

転職を成功させるためのポイントは、年齢によって少しずつ変わってきます。ここでは、20代、30代、40代それぞれのステージで特に意識したい戦略をまとめてみました。
20代:「ポテンシャル」を最大限活かす!攻めの転職術
20代は、キャリアの可能性が無限に広がっている黄金期! 未経験の分野にも挑戦しやすく、企業もあなたの「将来性」や「伸びしろ」に期待してくれます。
30代:「経験」と「学習意欲」を武器に!キャリアアップ転職術
30代は、これまでのキャリアで培ってきた「経験」という大きな武器があります。それをどう活かし、さらにステップアップしていくかが問われるステージです。
40代:「実績」と「人脈」で勝負!戦略的キャリアチェンジ術
40代は、豊富な経験と実績、そして円熟した人間力が最大の武器。これらをどう見せ、企業に「この人に任せたい!」と思わせるかが重要です。
どの年代にも共通して言えるのは、「待ち」の姿勢ではなく、「攻め」の姿勢で主体的に行動することが、転職成功の鍵だということです。
6、それでも不安なあなたへ:國本からの応援メッセージ

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 年齢と転職について、色々とお伝えしてきましたが、もしかしたら「やっぱり不安だな…」と感じている方もいるかもしれません。
すごくよく分かります。
僕自身、ブライダル業界からキャリアをスタートして、リクルートで営業を学び、創業期のスタートアップで新規事業の立ち上げと、傍から見たら破天荒なキャリアかもしれません。 その時々で、大きな決断をするたびに、やっぱり不安はありました。「本当にこれでいいんだろうか」「失敗したらどうしよう」って。
でも、一つだけ確信していることがあります。
それは、「自分の人生を本気で良くしたい」と願い、勇気を持って一歩踏み出した経験は、決して無駄にはならないということ。たとえ遠回りに見えても、その経験の一つひとつが、必ず未来の自分を豊かにしてくれるはずです。
もし今、あなたが年齢のことで悩んでいたり、キャリアのことでモヤモヤしていたりするなら、ぜひ一度「転職AGENT Navi」のLINE無料相談を頼ってみてください。

僕たちは、無理に転職を勧めることは絶対にありません。あなたの今の気持ちや状況をじっくりお聞きして、一緒にこれからのことを考える、そんな「壁打ち相手」になれたらと思っています。
「今の会社に残る」という選択だって、立派な一つの答えです。大切なのは、あなたが心から納得して、前向きな気持ちで毎日を過ごせること。そのための小さな一歩を、僕たちは全力で応援します!
7、まとめ:年齢はただの数字。大切なのは「今、どう動くか」
転職が厳しくなる年齢は、確かに存在します。でもそれは、「可能性がゼロになる」という意味では決してありません。
年齢を重ねることで得られる経験、知識、人脈、そして人間的な深みは、若い頃にはない、あなただけの強力な武器になります。
大切なのは、その武器をどう磨き、どう使うか。そして何より、「自分はこうなりたい」という想いを持ち続け、諦めずに行動し続けることです。
この記事が、あなたの転職活動、そしてこれからのキャリアを考える上で、少しでもお役に立てたなら、こんなに嬉しいことはありません。
あなたの新しい挑戦を、心から応援しています!🎉